アニメ「墓場鬼太郎」の視聴感想

投稿者: | 2025年7月4日

動画配信サービスで「墓場鬼太郎」のアニメを視聴してのざっくりした感想。

このアニメは2008年に地上波で放送。

全11話で短め。

このアニメは従来の「ゲゲゲの鬼太郎」の正義感があって人間の味方である鬼太郎とは様変わりして、「墓場鬼太郎」は陰気でドライで自己中心的なキャラになっているという・・・。

水木しげる作品は漫画版を読んだことがないのでオリジナルとアニメ版とはまた違うかもしれない。

「墓場鬼太郎」の個人的なざっくりとした感想(ややネタバレあり)
両親を亡くした生まれたての鬼太郎をやむを得ず面倒を見ることになってしまった水木(会社員)。
お互いに信頼しあう家族になるのか?と思ってもそうでもなく、水木をあっさりと鬼太郎は見限ってしまうので、あまりにも性格がドライすぎるというか、おかしいと思うが、この作品の鬼太郎に性格の良さを求めるべきではないなということで・・・。

もとはといえば鬼太郎の育ての親になってしまった水木がやらかしたことが話の始まりになっている。
人間界の片隅で人目につかないようにひっそり暮らしていた鬼太郎の両親の居場所を突き止めて一方的に存在を拒否して排除しようとした。
目玉おやじはドライで自己中な鬼太郎とは違っていつも礼儀正しいというか、人間に対しても対等な態度なので目玉おやじが一番まともかと思う。

人間側から見ると妖怪は悪で排除の対象なので、水木(会社員)やニセ鬼太郎が鬼太郎を厄介者とみなしているだけであるし、水木が序盤に鬼太郎の両親を助けなかった(父は目玉だけになっているけど)せいで災難を受けていた。 

水木やニセ鬼太郎に対してはドライな態度な一方で、鬼太郎が好意を寄せた寝子に対しての態度は献身的だったし(ただの面食いなだけ?)半妖怪であろうが気にもしない。
そして政府の議員狙っている吸血鬼を守るので鬼太郎は自分を信頼して依頼された仕事に対しては自ら骨になっても忠実に仕事をしていたわけなので鬼太郎の人間に対して一生懸命になる度合いの基準がよくわからないのである・・・。

このアニメは昭和時代の古さを再現した絵のタッチになっているのでホラージャンルとかみ合って不気味さが際立っている。

個人的には陰湿な人間と妖怪の理不尽さのやり取りや、自己中な人間が多いので悲惨だしすっきりしないオチがほとんど。
我が物顔の態度の人間が鬼太郎や妖怪に結果的に悲惨な目に遭わされているのであるが、異質な存在を頭ごなしに否定して排除する人間がただ単に因果応報を受けている話かもしれない。

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