WOWOWオンデマンドで「Buy Me バイ・ミー」(2018年)を視聴。
R15制限なのであらすじ内容を読めば想像できると思うが官能的な描写もあるので視聴には注意が必要。
おおまかな話
パリに留学するはずの成績優秀な主人公のカーチャが本当はパリに留学するはずなのに母親に内緒で「モデル事務所」に登録する。
母親にはパリに留学をするふりをしてこっそり「モデルの事務所」のバスに乗るが実はこの事務所は売春組織のバスだったという流れ。
主人公は供に同居するルームメイトと共に暮らすも、若気の至りが悪い方向に向かう。
世の中の闇の世界を知らない主人公が自己中な振る舞いによって、自分と周りに迷惑と災いをもたらしてしまう。
自分の人生にも泥を塗ってしまうという悲しい話。
ざっくりした個人的な感想
世の中を舐め切った主人公のカーチャの行動や態度がまさに「自分は周りとは違うと勘違いしたお子様そのもの」である。
高慢なガリ勉学生が自分は周りに比べて「できる人間」だと勘違いした思い込みは人生も台無しにしてしまいかねないということを警告したかったのだろう。
自己顕示欲が過ぎると痛い目にあうのだという教訓を学べる。
勉強ができて成績も良いとはいえ序盤では先生に対していちいち口答えしたりするわけなのでこの主人公の性格はかなり尖っている。
自分がお金持ちに気に入られることを目的としたり、いい車(ポルシェ)に乗って幼稚にはしゃぐ姿はまさに無知の若者である。
これだから男たちにちょろい女だと思われたりするのだろうな・・・と思ってしまう。
主人公が序盤に金持ち相手に誘惑ダンスを踊って誘っておきながら「生理なので」という一言にはこの映画ってコントなのかな?と拍子抜けしてしまった。
終盤の展開も、主人公がルームメイトを養おうと意気揚々と自ら危なそうな組織に近づいていたが結果的に悲しい展開になってしまったわけなのでその自信とは一体どこから湧いてくるんだろうか?と不思議でならなかった。
全体的に話が不穏だし「この先大丈夫なのか??」とハラハラする展開があるせいで常に眉間にしわが寄ってしまった。
この映画は10代半ばからの若者女性が視聴したほうがいいかもしれないと思った。