漫画感想「DEATH NOTE(デスノート)」その4

投稿者: | 2018年9月26日

今回は「運命」に翻弄されたキャラについて考えてみます。

作中でキラに対する崇拝や尊敬をあらわにしていたミサと高田は憧れのキラ=月の姿を見て、ますますのめり込んだ訳ですが、月の計画の為に利用されたと気付かないのは異性関係を築いたからこそでしょう。
女性陣のキラに対しての憧れやら崇拝する気持ちに加え、恋心を抱いていた事実があるなら尚更、月の整った外見や、キザな言葉(口で騙すタイプだろうし、やり手だし・・・)に錯覚する。しかもライトは「運命」という言葉に弱い女性達を上手く利用していました。

しかし、騙されていることやキラに代わっての殺人行為に恐怖を抱いたのは、メロに誘拐されたその傍で彼を葬って初めて事の恐ろしさを身をもって知った高田ぐらいかと感じます。
「自分は利用されただけだ」ということを賢そうな高田はいずれ月のキラ計画に疑問を抱くのでしょうから月に葬られたのかも(しかも焼身自殺させるとはヒドイ扱いだ)。

ミサはその点、高田と違いおバカなほうだから高田に比べて口で何とでも言ってごまかせるから月にとっては驚異にはならなかったように見えます。それか、ミサは運が良い方なのかもしれないし・・・。

「運命」という言葉に翻弄されたキャラを考えていたら、序盤の南空ナオミが月の発した「運命」という言葉に反応した場面を思い出しました。仕事上で尊敬、信頼出来るというLに似ていると言ってしまったが為に(ナオミも少しおバカだったんだなぁ・・・)月の策略によって命を落としてしまった。

しかしそんな月すらデスノートを拾ったことが「運命」だと潜在的に強く思い込んでいたからこそノートによる裁きを臆することなくやりとげていたのかも知れないし、「新世界の神」になることにこだわったが為にリュークに弄ばれた結果になったことも否定出来ないなとも思ったりしました。

「デスノート」は考え処が沢山ありますねぇ。

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