ホラーMの漫画の思い出と映画「ミスミソウ」のこと。

投稿者: | 2020年5月18日

「ミスミソウ」という映画を衛星放送のWOWOWで視聴。

原作は同名少女漫画雑誌で、作者は押切蓮介氏です。
「ホラーM」に同名で連載されていた漫画でした。

「ミスミソウ」は漫画を一度読んだことがあった為におおよそどのような内容の漫画なのかは想像していました。
2009年頃に「ホラーM」といういかにも怖い話の漫画雑誌を一度だけ購入したことがあったのです。
何故「ホラーM」を買ったのか?というと「サタニスター」という三家本礼氏の漫画の最終回が読みたかったからでした。
なので「ミスミソウ」の話も分かっていました。

この漫画雑誌の「ホラーM」は今はないのですが、何といっても「ホラー」な作品勢が殆どでした。
グロいし、ほとんど体が損壊している描写の作品が多かったので、「これはきついな」と思った次第・・・・。

そういえば2009年にココリコの田中さんが主人公のドラマの「リセット」シリーズも当時の「ホラーM」に連載されてましたが、山本まゆり氏のその漫画と比較すると原作とドラマ版が大分違って見えた思い出です。田中さんが話の内容をマイルドにしていた印象。




映画版「ミスミソウ」はR15指定なのでそれ以下の年齢層は視聴しないでくださいというやつです。
損壊描写、精神的にも畳みかけてくる話なので注意。

ざっくりな話の説明とネタバレ
主人公の女の子は親の転勤で東京から離れた若者が暮らすにも娯楽のない場所で閉鎖的なものすごい田舎の学校に転校してきたが、クラスの女子の嫉妬から主人公の女の子は一人の良心的に接してくる元・転校生の男子以外のクラスメイトの全員から悲惨ないじめにあうのですが、とんでもないことに主人公の家族をクラスメイトに燃やされてしまい、そこからクラスメイトへの復讐が始まるという話です。

個人的な感想
前もって言いたいことはこの話はホラーです!
頭のネジが何本も外れている「良心をなくした人間達」がド田舎閉鎖村に集結させられてクラスメイト同士の自分勝手な妄想・一方的な被害者意識・嫉妬が渦巻きあう話。
主人公が学校に来なかった代わりにいじめられポジションになった子が、いじめ首謀格であろう女の子に対しての一方的な憧れや崇拝をしているのも怖いなと感じたり、何よりも主人公の味方しているはずだった男の子が実は凶悪な自己中サイコパスであったということは恐ろしいものです・・・。

思い込みって恐ろしい・・・。

まるで異質なつぶやきに狙いを定めたネット右翼が正義感を振りかざしているTwitterの世界みたいだ!!(←違う?)

「精神的に壊れている者同士のサバイバルゲーム」と言ってしまうのもいかがなものかと思うのですが、何となく「バトル・ロワイアル」という2000年頃に生徒同士であれやこれやと生き残りをかける映画の話を思い出しました(当時メディアで問題視されていた映画だったなぁ。視聴したけど「作り物のお話」として線引きはできるからなぁ・・・)。

田舎が悪いというわけではなく、「おかしな人間が閉鎖的な田舎に一か所に集結したらこうなった!」という話でしょうかね。
ほとんどの視聴者は「いくら何でもこんな奴らいないだろ?」という一歩引いた目線で楽しむエンターテイメントとして見ると思いますが、視聴後は「どうかしている奴らだらけの映画だったなー、おー怖っ」という感想を持つでしょう。
この話は精神的にも堪えるので間違いなくトラウマになる作品かと思いました(他のネット情報でもそう言われていますね)。

「作り物のお話と現実世界を一緒にしがちな人」やホラーが苦手な人は見ない方がいいでしょうね・・・・。

映画を視聴すると「このような人にならないように」と考えさせられるし、いじめをするクラスメイトの家族を見ると家族のあの態度も子どもが悪になる根源になっているのではないか?と思ったのでした。

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