女性漫画雑誌「Kiss」2006年~2011年頃に連載していた作品の一部を紹介する3回目。
「本屋の森のあかり」磯谷有紀
書店員・あかりの周りで起きる書店の仕事と恋愛模様の話。
個人的には杜三さんより緑が出る回を楽しみにしていた自分。杜三さんが青森の生まれ(うろ覚え)だったことが印象的。
「海月姫」東村アキコ
男子禁制・男子との付き合い禁止という決まりのある共同生活住宅に住む個性的な「尼~ず」達との暮らしを始める主人公・月海の前に現れた女装男子・蔵之介が尼~ず達に紛れ込む(月海しか男ということを知らない)。月海と蔵之介とその兄・修との関係も気になる部分だった。
「ミリオンロード」あいかわももこ・森都りりこ
運がよい主人公・のぞみが会社の先輩にネット株を勧められ株の世界を知る話。
同期の久世の生い立ちが、お金に関した悲惨な目に合ってきたので株で世の中に復讐しようとする終盤の話が印象的だった。
「ワーキングピュア」小山田容子
銀行に勤める社員たちの人間模様を描いた話。
「おかわりのんdeぽ庵」ナカハラ★モモタ・イタバシマサヒロ
同名の過去作シリーズと一新した日本酒と料理を出す居酒屋「ぽ庵」を舞台にした話。
出てくる食べ物がおいしそうなのでこんな居酒屋にぜひとも行きたいものです(日本酒を個人的に飲むから)。本誌連載時の日本酒コラムが好きだった。
「ありをりはべり」日向なつお
精霊などが見える主人公。棗(なつめ)と、それらが見えない神社の跡継ぎの藤島がメインであろうほのぼの系不思議話。
個人的に印象に残ったのがパワースポットに行ったとしても果たして悩みを解決することができるのか?ということを考えさせられる話。
「おひとり様物語」谷川史子
おひとり様女性をテーマにした1話ずつの読み切り形式の話。優しい絵柄なので落ち着いて読める。
「ケッコー ケンコウ家族」栗原まもる
健康にかなりこだわる家族に居候する主人公・蜜子。短命の血筋だという蜜子の食生活を酒々井家の家族達が改善しようとするが、常人では考えられない健康法ばかりである・・・。
コーヒーで腸内洗浄というネタもあるが(コーヒーでの腸内浣腸は最近問題になったけども)、健康オタクの家族を読者はどこまで寛容できるのかによってこの漫画の肯定派と否定派と別れそうな内容。
「ヤマありタニおり」日下直子
折り紙部の活動を面白おかしく描くギャグ漫画。折り紙大会の話が笑えた思い出。楽しみにしていたのに急に最終回になった時は、少女漫画でギャグ漫画は珍しいので残念な気持ちになった。
「警視庁特殊SP班QBかりん」西山優里子
特殊SP班のかりんと共に仕事をする男性陣に迷惑をかけがちだったが、かりんの特殊能力で事件が解決することで男性陣ともうち溶けるが、中盤では話が急展開する。男性陣の体格が皆マッチョ系なところが好みの別れどころかと思う自分でした・・・。